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会社設立と経費について

 『事業主貸勘定』は、個人事業主が、事業とは関係のない費用のためにお金を引き出した場合に使います。しかし、会社設立で法人化すると、事業主でも、会社の資金から、借入はできません。

■事業資金を自由に引き出せる個人事業と、そうでない法人
 個人事業では、事業で得たお金を個人として使うために自由に出し入れできます。
また、事業資金が足りない場合など、個人のお金を事業に当てることもできます。
税務上は何の決まりもありません。ただ個人生活と事業を安定させ、
事業を計画的にすすめるには、個人の生活費と事業用の資金を明確に区別しないと、
事業の実際の利益がわからなくなってしまい、計算上は利益があるのに実際は思っていた以上にお金がない、
というようなことが起こり仕入れ等でいろいろな困難が生じてきます。
また、確定申告でミスが指摘されることもあるので、正確に会計処理をすることが必要になってくるのです。
個人のお金と事業のお金のやりとりを記載する簡単で決まった会計処理方法があるので、
これさえ守って日頃から記録していれば利益を正確に把握でき確定申告のときもラクにできるでしょう。

 それに対して、個人事業を法人化するとそう簡単にはいきません。
法人のお金と個人のお金は厳密に分けることが義務づけられているからです。
例え社長であっても会社のお金を勝手に使うことができないのです。
自由にお金の出し入れをしていた個人事業者にとっては、やり
にくく感じるでしょう。法人化を考えるにあたって、
この事業資金の個人としての使い方にどのような差があるのか、知っておくことは必要です。

■個人事業の会計処理
 個人事業主が使う特有の会計上の勘定科目があります(勘定科目とは、
簿記に金銭の出し入れを記入する際、どこに記入するかという決まった項目・科目で、
その科目に合わせて記入・処理していくための)。個人事業主特有の勘定科目とは、
『事業主貸勘定』と『事業主借勘定』です。この二つは、個人事業主が自分の生活費と
事業での収入のやり取り(出し入れ)を記録するためのものです。
 『事業主貸勘定』は、個人事業主が、事業とは関係のない費用のためにお金を
引き出した場合に使います。つまり自分の生活費のために引き出した場合などが当たります。
「事業のお金を事業主に貸す」ということでこの名称になったのでしょう。
 『事業主借勘定』は、反対に事業主が個人のお金を事業資金として提供した場合に使います。
「事業で必要なお金を事業主から借りた」ということです。
個人事業主は、これらの勘定科目に記載しながら自由に事業のお金を出し入れできるという訳です。

 

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